「瓜割の滝」は天徳寺というお寺の境内の中にあり、霊泉の湧き出る神聖な場所となっています。
毎年7月の「水の森のまつり」では、滝からの水の恵みに感謝し天徳寺ご住職による法要が行われます。
おいしい水指標(01)
01=
Ca+K+SiO2
Mg+SO4
健康によい水指標(K1)
K1= Ca-0.87Na
採水地
「瓜割の滝」
パワー
スポット
瓜割の滝は霊験あらたかなことからパワースポットとしても有名であり、岡野玲子著「陰陽師」(原作:夢枕莫)巻8「太陰」では安倍清明が雨乞いのために博雅を伴って、この滝を訪れています。
第8巻「太陰」は副題に「安部清明 天の川に行きて雨を祈ること…」とあり、概要は清明が雨乞いのために博雅を伴って、「瓜割の滝」、「鵜の瀬」から吉野までたどるものです。
若狭は『水の国』と呼ばれていること、そのうちでも、天徳寺の境内の「瓜割の滝」周辺を『水の森』と呼ばれていたことからこの地より雨乞いの旅が始まります。
◇ストーリー
日照りに苦しむ京の都では陰陽寮において、清明の先輩天文博士である保憲による五龍祭および僧寛空による神泉苑における請雨経法等の雨乞い雨乞いの祭祀が執り行われようとしています。
公式な場で計画されている雨乞いの祀りの裏で、天皇より清明に対して雨乞いの勅書が届けられます。
清明は保憲の下に瓜(後に瓜割の滝で冷やした瓜の一つであることが判る)を届け、五龍祭を手伝えないことを謝り、瓜を献上します。
清明は駒清水で冷やされていた瓜を6つ受け取り、鵜の瀬、貴船、室生の龍欠、丹生川上と龍神に祈りを捧げつつ吉野まで歩き、京に雨をもたらせます。
天徳寺
天徳寺は泰澄の開基、天暦の年代、天徳と改元され、その時に天徳寺は勅願寺となります。
寺には泰澄が宝篋ヶ山の頂上で刻んだという馬頭観音が祀られています。泰澄は、彫り上げた馬頭観音菩薩を神水のある霊地に草庵に安置しようと、神水を探し求めて廻ります。
しかし目指す神水をがなく、あきらめた大師は志を捨て、獄の岩の上に尊像を安置して悲しみ嘆いていました。するとそこへ、南方の二本の古木の間より頭に白蛇を頂いた龍馬が飛来しました。
『我は北天竺の八大龍王なり。観世音菩薩の御威光と大師の御徳を感じ、我が北天竺の水を移して永くこの泉に留まり、天下泰平、五穀豊饒を祈るなり…』
お告げがあり、彼方の岩窟に入ったとたん、四方に神光が放たれ大地は鳴動し、岩が破れて神水が湧き出ました。この神水をもって駒清水と名付けられたのです。
駒清水の向いにある大きな岩を龍王岩と云い、八大龍王(水ノ森大神)が鎮座して駒清水を見下し守護していると伝えられ、この一帯を水ノ森と名付けられています。
瓜割
名水公園
当社は自然豊かな若狭瓜割名水公園の入口に位置し、採水地の瓜割の滝の湧き出し口に敷設したパイプを通じて採水した源水を直接工場に引き込み、衛生管理の万全な設備によって汲みたての美味しさをそのまま詰め込んでいます。
若狭瓜割り名水公園は全国各地から多くの方々が訪れ、愛される観光地です。瓜割の滝は冬は温かく、夏は冷たい沸き水がこんこんと流れ、当地を訪れた有名人が、この瓜割の水を、大変美味しいと絶賛されております。
名水公園には、四季折々の花木をはじめ池の鯉など、自然を満喫しながらの散歩にも宜しいかと思われます。是非一度お越し下さい。
若狭町の天徳寺境内奥に位置し山あいの岩間から湧き出る清泉は、1年を通して水温が変わらず、夏でも水につけておいた瓜が割れるほど冷たいことから、古来より「瓜割水」と呼ばれてきました。
また近在の人々の湧き水に対する水神信仰は厚く、湧き出し口には竹囲いにしめ縄が張られ、神聖な場所として今も大切に守られています。
若狭地方が生んだ作家水上勉が随想「若狭路」において「天徳寺には湧き水で名高い水の森があり」と語った静寂で幽邃な森が取り囲む「瓜割の滝」は、昭和60年に名水百選の選定、平成8年には水の郷に認定されています。
この瓜割の滝から1年間を通じて常に13℃に保たれて湧き出る水は、幾重もの地層が自然のフィルターとなって、永い歳月をかけてろ過した純度の高いミネラル成分が溶け込 んでいます。
湧き出し口から滝つぼにかけて散在する石はみな赤く染まっていますが、これは鉄分ではなく大変珍しい紅藻類(ベニマダラ)が長い時間をかけて繁殖したもので、清らかな水質と水温に変化がないことの証でもあります。